量子もつれと思考の密接な関係

量子もつれとは、量子同士が何らかの作用によって対(ベル対、EPR状態)になると、お互いどんなに離れても、それこそ銀河の端から端まで離れても、強い相互関係を持つ状態のことを言いました。

この強い相互関係(情報伝達)は、光の速さを超えた世界で行われていると言います。但し、現代物理学(相対性理論)では、光の速さを超える粒子は存在しえないため、様々な議論がなされています。

 

さて、この量子もつれ(エンタングルメント)を意識の世界に当てはめると、どのような現象になるのでしょうか?

結論からいうと、私たちの思考と量子もつれには密接な関係があると思います。思考には、大別して能動的思考と受動的思考がありますが、どちらの思考にしても、量子もつれが深く関係している可能性が高いです。

サイポロジー(PsyPology)では、ペンローズの「波動関数の収縮によって私たち人間の意識が生じる」というアイデアを取り入れていますが、後述の通り、波動関数の収縮以前に量子もつれが存在すると考えられるからです。

たとえば、昨日の昼何をしていたか思い出してみて下さい。すると何かしらの記憶が蘇ると思います。

この時、私たちの意識は過去(昨日の昼)の情報にアクセスしています。これは見方を変えると、過去の私から現在の私に情報が伝達されたとも捉えられます。

換言すると、<過去の私>と<現在の私>が「量子もつれ」の状態にあり、思い出そうとする意識作用によって波動関数が収縮し、その結果として意識場に思考(記憶)が励起すると考えられるのです。

また、量子もつれは光を超える速さで情報伝達が行われますが、現代科学では遠くに行くほど過去になると言います。遠くを見るというのは過去を見るということです。

つまり、過去情報へのアクセスは、時間的にも空間的にも離れた場所へのアクセスと等価で、その互いに離れた場所から場所への情報伝達が光の速さを超えて成されているのが記憶の想起であり、量子もつれに端を発する現象だろうということです。

どうでしょうか?

文章にすると難しく聞こえるかも知れませんが、、理解を深めるために別の例を挙げると、次の日朝早く起きなければならない時、寝る前に「〇時に起きる!」と心に決めると、その時間に自然と起きれたりしますよね。

これは、意識的に<現在の私>と<未来(明朝)の私>との量子もつれを作ることで生まれる現象と言えるかと思います。

また、何か知りたいことがある時、その疑問について絶えず考えていると、ある時ふと答えが浮かんだり、ヒントとなるようなアイデアを街中やテレビなどで見つけることがあります。これも量子もつれを自ら作り出すことで生まれる現象と言えるかも知れませんね。

このように量子もつれと思考には密接な関係があり、量子もつれがあるからこそ思考が生まれると言っても過言ではないかも知れません。

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