スピリチュアル界には「地球の内部に意識進化した生命体が存在する」という話があります。いわゆる地底都市や地底王国、あるいはインナーアースなどと呼ばれるものです。
常識的にはあり得ないことですし、私も全く信じていませんでしたが、空間認識の側面からみると、あり得ない話ではないと思うようになってきました。
ひとまずここでは、地球の内部に存在する意識進化した生命体がどのような暮らしをしているのかという話は横において、空間認識の側面から、なぜそのような存在があり得るのかを見ていきたいと思います。
私たちの一般的な空間認識は、一つの空間に人や物などすべてが詰め込まれているというものです。私にとっての空間とあなたにとっての空間は同じものという認識です。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実際には私にとっての空間とあなたにとっての空間には差異があります。
分かりやすく説明すると、目の前にリンゴがあるとして、たとえ私とあなたが同じリンゴを見ていたとしても、私がリンゴを認識している空間と、あなたがリンゴを認識している空間は全くの別物なのです。
また、私とあなたが向かい合っているときに、私があなたを認識している空間と、あなたが私を認識している空間も別物です。
このように一つに見える空間の中に様々な空間、言い換えると、様々な次元が重畳しているのです。そしてこの複雑に重畳した次元を一つ一つ看破していくことが、このブログでいう空間認識であり、意識進化ということができます。
では、地底都市とどのような関係があるかというと、この空間認識を突き詰めていくと、いずれ上下反転空間が見えてきます。
例えば、地球上にいる私たち人間にとって、上は空で下は地です。これは誰にとっても同じです。私が上の空を指せば、それはあなたにとっても上です。しかし、この空間認識は、先述の通り、一つの空間に皆が詰め込まれたものです。
一方、次元の重畳が見えてくると、私にとっての上はあなたにとっては下となり、あなたにとっての上は私にとっては下となります。つまり、私とあなたの間で空間が上下反転しているのが見えてくるのです。
下図は、上下反転空間を表したものです。
左側の物質空間が通常私たちが認識している空間です。一方、右側が上下反転した空間を現したものですが、即ち物質空間では私にとってもあなたにとっても月は上に見えますが、意識空間では空間が上下反転しており、私とあなたの間の空間は逆さになっているということです。
そして私とあなた、言い換えると自己と他者は足裏でつながった存在ともいうことができます。(下図参照)
少し難しい話になってしまうかも知れませんが、私(自己)の本体は足裏のあなた(他者)ということができます。つまり、物質空間で目の前に見るあなた(他者)は、私(自己)の本体の投影といえるのです。
ですから、目の前のあなた(他者)を通じて、私(自己)の本体を見出すというのが空間認識、言い換えると意識進化の正しい道とも言えるかと思います。
ここまで読まれて察しの良い方は気づかれたかも知れませんが、地球の内部に意識進化した生命体が存在するとすれば、それは私たち自身が意識進化した姿と考えることができます。
地面を掘っていけばいずれ出会えるというものではなく、上下反転空間を見出した時に初めて出会える意識進化した私ということです。
元記事:地底都市と上下反転の空間認識