「真の自己」を悟る

前回は、自由電子としての自己は、執着や恐怖、憤怒といったエネルギーを放出して陽イオンと再結合すると、意識上に空っぽな空間が現れるという話をしました。いわゆる「空」の体験です。 空の体験は、再結合したか…

電子に見る「空 (くう)」の体験

前回は、電子の電離と再結合が、自由電子の立場、すなわち今のわたしたち(自己)の立場から見ると、それぞれ電離は「生(誕生)」、再結合は「死」を意味するという話をしました。 つまり電子は、自由電子の立場か…

電子に見る人間の死とは

前回は、原子核の周りを回る電子には、最もエネルギーの低い基底状態と、それよりもエネルギーの高い励起状態がある。そして、外部から光を吸収すると基底状態の電子は外殻の励起状態へと遷移し、また励起状態となっ…

素粒子構造に見る「真の自己」とは

前々回の記事で、思考場とそこに現れる思考の差異を認識することを昔の人は悟りや解脱といい、また、現れては消えて行く思考を私たちは普通「自己」と認識しているが、「真の自己」は、その思考を生み出す母胎ともい…

宇宙を創造する意識の力

真空において、粒子が生成と消滅を繰り返している状態を量子ゆらぎといい、同様に思考場において、思考が生成と消滅を繰り返している状態を思考場のゆらぎと解釈できました。 そして、思考場と思考の差異を認識する…

思考場と思考の差異の認識

現代科学における「真空」は、何もない空っぽな空間ではなく、粒子が生成と消滅を繰り返している、つまり常にゆらいだ状態のことでした。このゆらぎを量子ゆらぎ、あるいは真空のゆらぎといいます。 では、量子ゆら…

真空エネルギーと量子ゆらぎ

前回、有力な宇宙論の一つである、ビッグバンの前に指数関数的な急膨張が起きたと仮定する「インフレーション理論」について簡単に見ました。 改めて、前回引用した内容の一部を掲載します。 現在では宇宙の誕生は…

ビッグバン前のインフレーション

現代科学は、宇宙はビッグバンによって始まったと言います。しかし最近は(理論自体は1980年代からあるようです)、ビッグバンの前に指数関数的な急膨張「インフレーション」が起こったという、いわゆるインフレ…

量子ゆらぎとは

『量子ゆらぎ』は、量子力学が発見した「不確定性」から導かれる性質のことで、視覚的に理解するために、前回紹介した図を再掲します。 この図は、形而上学的素領域理論を提唱する保江邦夫著「Excelで学ぶ量子…

量子ゆらぎと不確定性

引き続き、カルロ・ロヴェッリ著「すごい物理学講義」より引用します。 したがって、量子力学が発見した世界の三つの側面は、次のように要約できる。 〇粒性。ある物理学的な系のなかに存在する情報の総量は有限で…